コメント欄で「野田の国会答弁が酷かった」というご意見を頂きました。
私も金曜日の国会中継を見てましたが、TPP集中審議の与党答弁は本当に酷いものでした。
自民党の林先生、佐藤ゆかり先生の質疑はISD条項を突っ込んだりして良かったですが、社民党の福島みずほ党首の質問が直球ストレートで最も分かりやすく良かったです。
(まさか、この私が、みずほの質疑に心から賛同する日がくるとは‥)
でも、関税撤廃の不平等条約TPPに右も左もないわけで。
福島みずほ氏の質問が分かりやすく良かったので書き起こしてみました。
尚、参院・自民党の西田議員の舌鋒(野次ともいう)も拾ってます。
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委員長 「福島さん」
西田センセ 「トドメを撃て!トドメだ!」みずほ 「社民党の福島みずほです。社民党はTPPの参加に反対です」
西田センセ 「よし!」みずほ 「農業を壊し国民の命を壊すからです。私が国会での最後の質問者です。国会で一度も参加表明せず、何故、外国で参加表明できるんでしょうか?国会を愚弄するにも程がある。どうですか?」
西田センセ 「しかも、サウンドバックだったじゃないか!」野 田 「決して国会を愚弄するつもりはありません」
西田センセ 「してるじゃないか!」野 田 「衆参における集中審議、集中審議だけではなくてですね、例えば衆議院における審議も含めてご議論がございましたけれども、そういう物を含めて議論していきたいと思いますが、この後も議論する機会はあると思います」
みずほ 「今日、飛行機でAPECに経つわけじゃないですか?ここ国会ですよ!何故、総理はこの国会の中でTPP参加の表明をしないんですか?総理はどこの国の総理大臣なんですか?」
西田センセ 「その通りだよ!」みずほ 「誰のために政治をやっているんですか?」
西田センセ 「そうだ!!!」みずほ 「国会で参加表明せず、国内ではドジョウは泥の中にいて、何故、外国では表明できるんですか?」
西田センセ 「卑怯者だよ!」野 田 「意思決定のプロセスがあります。昨日、一応、会見して今日(表明)するというわけでしたが政府与党三役会議の中で更なる議論をしましょう、と。その上で関係閣僚、政府内での調整をして結論を出していこうと、いう事があるのでそのプロセスを経てから結論を出そうという事であります」
みずほ 「時間稼ぎをする気じゃないですか」
西田センセ 「そうだよ!」みずほ 「国会の中でギャーギャー言われたくないだけなんですよ。何で、民主主義のこの国会で‥国の代表が集まっている所で参加表明ができないんですか?」
西田センセ 「そうだ!」みずほ 「記者会見も重要ですが、国会で言わないで外国で表明する事に国会議員が怒っているんです。国民が怒っているんです」
西田センセ 「国会でやれよ!当たり前だよ」みずほ 「国会軽視ではないですか?もし参加表明するんだったら国会で言いなさいよ!」
西田センセ 「そうだ!どうなんだよ?」野 田 「ギャーギャー言われるのが怖くてというより、今日(11月11日)表明しない事によってギャーギャー言われる事も多いんです。そういう事ではないんです。
あくまで意思決定のプロセスの中で交渉事は最終的には政府が決める事であって、それについてはこれからも国会でご議論していく事であって、まだ決めてはおりませんけれども、仮に交渉参加するならば政府が批准するといういうのもありプロセスを辿っていかなければならないと思います」
みずほ 「いや違うんですよ。TPPの参加表明が極めて重要だから問題にしているんです。これから議論するのは勿論です。しかし社民党が問題だと思うのはTPP参加表明を国会で一切言わない。私は最後の質問者ですよ?その国会で一切参加表明をしないで外国で参加表明するという事が国会軽視で国会を愚弄しているんという事なんですよ」
西田センセ 「問責出すぞ!覚えとけよ!来月くるぞ!」みずほ 「手続きが、と、いうのは分かります。でも国会で表明が間に合わないのならAPECで表明すべきじゃないじゃないですか?」
西田センセ 「そうだよ!当たり前じゃないか!!」委員長 「野田内閣総理大臣」
西田センセ 「問責だよ!内閣吹っ飛ぶからな!」野 田 「国会の場で意思決定のプロセスが間に合って表明ができたと思えばできたと思いますし、まだ結論を出してないわけですからこれから大事な議論があります。ですから、最後の質問者であっても(交渉参加するかは)言えない。もし決まれば国の内外を問わず表明していくというわけです」
みずほ 「違うんですよ。 APECで参加表明する事を私達は心配している。では、APECで参加表明するアメリカへの忠義と国会とどっちが重いんですか?」
野 田 「今の二者択一は意味がない。アメリカの忠義で物事を考えてるわけではありません。APECに明日行きますがTPPについての判断はどこかの国をおもんばかってという訳ではありません。アジア太平洋地域の中で我が国がどういう位置を占めていこうとするのか?あるいは課題や懸念もあるかもしれません。だけど、プロセスの中でどういう判断をするのか?アジアの成長力をどう取り込んでいくのか?総合的な判断をするというわけです」
みずほ 「アジアの経済成長を取り込むんであればアセアン+6でもあるという議論が今日あったわけです」
西田センセ 「そうだよ!」みずほ 「私が言いたいのは、この国会で参加表明をせずに外国でいう!という事なんです。国会で言わないのは問題じゃないですか?」
西田センセ 「不信任案出すからな!」みずほ 「記者会見では駄目ですよ。何故、国会でキチッと表明し国会議員と議論しないんですか?」
西田センセ 「党内事情があって遅れただけじゃないか!」野 田 「いや、こうやって国会でご議論頂いてます。予算委員会でもご議論頂きました」
西田センセ 「聞いてないじゃないか!あんたは何も!」野 田 「質疑はしてるわけです。政府の姿勢によって議論の仕方は変わるかもしれませんが、現段階では我々の持っている情報を踏まえて議論しているわけです」
西田センセ 「何を言ってるんだ?あり得ないよ」みずほ 「酷いですよ。今夜9時にも表明するとも言われているじゃないですか。だったら国会で言って下さいよ!総理がAPECで参加表明するかどうかは極めて重要なんですから、国会で言って下さいよ!そんな重要な事を外国で言って、私達は国内で聞かなきゃいけないんですか?日本の国会を愚弄してるじゃないですか!」
西田センセ 「そうだ!その通りだ!」(拍手)みずほ 「何故、国会で言わない?」
西田センセ 「民主党、これで良いのか?!与党としてどーなんだ!」野 田 「まさに意思決定のプロセスはこれから辿るんです。その前のたまたま国会になってしまったんです。昨日の表明が今日にズレたという事なんですが、でも政府の姿勢が固まり次第、審議には応じていきたいと思います」
みずほ 「国会で、という事は、国民に対してキチッと表明しない段階でAPECで言えないですよ。これ程までに国会を愚弄したら駄目ですよ。1980年代から日米構造協議で色々言われてきています。2006年日米投資イニシアチブもその一つです。その中で医療や教育での規制緩和、混合診療など色々入ってますが、政府は法案を出し潰しました。そんな経過があるから心配をしています。
小泉構造改革で地方や国民の生活が壊れたからこそ政権交代が起きました。何故、総理は小泉構造改革をやろうとしているんですか?」
西田センセ 「そうだ!分かってないんだ!」(←西田先生は小泉構造改革でデフレが加速したと以前から論じてます)
野 田 「ちょっと性格が違うと思います。TPPに交渉参加するかどうかというのは幅広い経済連携をやっていこうと一環の中で判断をする対象になっている。これは体制の中で日本は貿易立国として歩んできました。自由貿易というのは日本としては国是だと思います。更なるフロンティアを作っていくのかどうかと判断をする。小泉改革のその路線とは違うと思います」
西田センセ 「ナニ言ってんだよ?!」みずほ 「アメリカが日本に対して要求している事は一環している。TPPの枠組みを使って二国間の間でかろうじて日本が守ってきたものを訴訟(*ISD条項)などでこじ開けられていんのではないか?と心配しているんです」
西田センセ 「そうだよ!」みずほ 「最後に具体的に聞きます。オーストラリアの砂糖が入ってきたら沖縄のサトウキビは壊滅的な打撃を受ける。オーストラリアの牛肉が入ってきたら日本の畜産は打撃を受ける、お米が入ってきたら瑞穂の国は壊れます。さっき『TPPに入るかどうかに関係なく農業を応援します』と総理は言いましたが違うんですよ。
TPPに入ったら見事に壊滅的な打撃じゃないですか?」
西田センセ 「貿易どうのじゃないんだよ!」みずほ 「沖縄は何を作れるんですか?離島で?そういう国民の声を聞かなかったら野田内閣の命取りになりますよ!」
西田センセ 「なくなってしまえ!野田内閣なんか!」みずほ 「国民の声を聞け!ですよ!」
西田センセ 「国民のために消え去れ!」野 田 「国民の声も様々な声があります。そういう声を受け止めながらシッカリと決断していきたいと思います」
みずほ 「国会で説明をせずに記者会見でTPP参加表明しAPECで参加表明する事は断じて許されない。よもや、そんな事をするとはなされないとして質問を終わります」
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う〜ん。平和命&九条を守れの福島みずほは大嫌いですが、この質問は自民の林先生や佐藤ゆかり議員より良かったと思います。
西田先生の合いの手も良かった!
まさかのコラボでしたね。
既に、この国会中継を視聴した方も多いと思いますが、野田の答弁は改めて酷い‥。
国会で意味不明な答弁を繰り返したばかりか数時間後にAPECで『交渉参加表明』ですから。
さて、経団連の代弁紙・日経新聞。
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◆TPP交渉への参加表明、7割超が評価クイックVote緊急調査(2011.11.13)
http://www.nikkei.com/news/topic/article/g=96958A9C93819499E3E0E2E2838DE3E0E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;q=9694E3E2E3E3E0E2E3E3E7E0E5E3;p=9694E3E2E3E3E0E2E3E3E7E0E4E5;n=9694E3EAE2E1E0E2E3E2E4E3E1E5;o=9694E3EAE2E1E0E2E3E2E4E3E1EA日本経済新聞 電子版(Web刊)が11日夜から12日にかけて実施した読者アンケートで、野田佳彦首相が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明したことを評価する意見が73.2%を占め、「評価しない」の26.8%を大きく上回りました。野田内閣の支持率は59.6%で、11月7〜8日の前回調査から20ポイント上昇しました。前回調査で「消費税10%の国際公約」に関心を持った読者が多く回答しているため、単純に比較はできません。ただ、コメントを見ると、参加表明を理由に支持した読者もいました。--------------------------------------
>(TPP)交渉への参加を表明したことを評価する意見が73.2%を占めは・あ・?このTPPについては最初から新聞5大紙が『賛成』で異常でしたが、何だか『とうとう、ここまで来たか』という感じですね。
国会中継を見ても、農家や畜産、医師会のTPP反対の意見やデモを見ても国民の7割が交渉参加を表明を評価してるとは思えないのですが。
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◆日米首脳会談の米側発表に外務省ビックリ! その真相とは…(2011.11.13)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111113/plc11111317580026-n1.htm
12日昼(日本時間13日朝)にホノルル市内で行われた日米首脳会談の米側の報道発表をめぐり、とんだハプニングが起きた。米側の報道発表資料には環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について「野田佳彦首相が『すべての物品およびサービスを自由化交渉のテーブルに載せる』と述べた」と書かれていた。これに対し、外務省は「そのような発言を首相が行った事実はない」として、米側の報道発表を否定する報道発表をして火消しに躍起となった。外務省によると、首相は「昨年11月に策定した『包括的経済連携に関する基本方針』に基づいて高いレベルでの経済連携を進める」と述べただけだという。外務省が米側に説明を求めたところ、米側は同基本方針に「センシティブ品目(自由化に慎重な品目)について配慮を行いつつ、すべての品目を自由化交渉対象とし…」と書かれていたことを踏まえ、報道発表したと説明。誤解を認めたという。--------------------------------------
>とんだハプニングが起きた産経も何を寝ぼけた事を書いているんだか‥。
>「センシティブ品目(自由化に慎重な品目)について配慮を行いつつ、すべての品目を自由化交渉対象とし…」と書かれていたことを踏まえバカじゃないの?!
何を今さら‥ですよね。
知らなかったのは賛成派のマスコミ・経団連・民主ぐらいで、反対派は皆、予想してましたわ。
それにしても、11月11日(金)に、上記のような国会質疑があったにも関わらず交渉参加を表明する野田、そして、具体的なメリットを書かず抽象論でTPP賛成をぶち上げてきたメディア‥、皆様はどう思いますか?
TPPには私はあくまで反対ですが、も・し・も、『参加』となってしまいましたら、率先して新聞・テレビといったメディアへの外資参入+規制緩和を訴えたいと思います。
つか、とっととTPPで規制緩和されてしまえ!捏造新聞に洗脳テレビ局は!
無能ミンスも罪ですが、世論誘導を率先するマスコミが日本にとって一番の害だと思います。
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