韓国関連のエントリーばかりでしたので、忘れないうちに尖閣を。
今回は尖閣問題ですのでチト長いエントリーです。
まずは、今回の尖閣事件の簡単な経緯です。
15日(水) 中国人の活動家が領海侵犯、尖閣上陸
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16日(木) 中国が即時釈放要求
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17日(金) 日本政府が活動家を強制送還(=無罪放免)判断
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18日(土) 中国外務省「中国の主権を損ねる行動をやめるよう」声明
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19日(日) 慰霊祭参加の日本人が尖閣諸島 魚釣島に上陸
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19日(日) 中国各地で反日デモ激化
韓国の今上陛下侮辱事件に注目が集まっている中、ざっとこんな感じで尖閣事件が進んでおりました。(私も韓国問題ばかり見てましたが)
尚、一応、▼一連の記事です。
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◆香港の団体の活動家が魚釣島上陸 5人逮捕(2012.8.15)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120815/plc12081518560019-n1.htm香港の活動家が乗船している抗議船「啓豊二號」が15日、日本の領海内に侵入し、沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に活動家らが上陸した。外国人による不法上陸は平成16年3月以来。海上保安庁によると、同日午後5時29分、活動家ら7人が上陸。先行して同島に上陸していた沖縄県警は、入管難民法違反の現行犯で活動家ら5人を逮捕した。(中略)
香港の衛星テレビによると、活動家らは中国国旗を立てた。活動家が所属する団体のホームページによると、抗議船は12日に香港を出港。14人が乗船していた。日本政府は15日午後、抗議船接近に備え、首相官邸の危機管理センターに設置していた情報連絡室を官邸対策室に改組した。海上保安庁と警察庁も、それぞれ対策本部を設置した。-----------------------------------------
◆中国各地で抗議相次ぐ=尖閣上陸活動家の即時釈放要求(2012.8.16)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201208/2012081600756&rel=j&g=soc【上海時事】尖閣諸島(中国名・釣魚島)に上陸した香港の活動家らが沖縄県警に逮捕されたことを受け、北京の日本大使館や上海、広州、青島などの日本総領事館前では16日、逮捕者の即時釈放などを要求する抗議活動が相次いだ。さらにインターネット上では、次の日曜日の19日午前に成都、南京、杭州、大連などで反日デモを呼び掛ける書き込みが広がった。 上海では16日午後、民間団体「世界華人保釣連盟」の呼び掛けで集まった十数人が「われわれの釣魚島を返せ、島に上陸した勇士を帰せ」と書いた横断幕を掲げて総領事館前の道路を行進。正門前で約40分間、抗議活動を行った上で、活動家らの即時釈放や破損したとされる船の損害賠償などを求める「警告書」を総領事館関係者に手渡した。 参加した上海の会社員(40)は「昔のような弱い中国ではない。中国外務省は弱腰だ。もっと強く日本政府に対応すべきだ」と話した。総領事館前ではこの後も、別のグループが「日本鬼子」と叫んで抗議活動を展開した。-----------------------------------------
▼強制送還という名の無罪放免にされた活動家らの香港帰国
▲魚釣島に上陸した活動家5人らの凱旋帰国▲活動家「世界の華人は団結して中国・台湾に働きかけ尖閣諸島を取り戻します」▲「(中国人民解放軍の)軍艦を護衛付けずに日本に強硬な姿勢を示さなかったと不満」▼その後の「中国の領土侵害をやめろ!」という反日デモ
▲「中国の領土主権を侵害する行為をやめ日中関係の大局を大きく妨害するのを避けるべきだ」▲北京・日本大使館前「中国政府の態度は手ぬるい」「日本大使を追い返せ」中国もムカつきますが、もっとムカつくのは上陸を許しロクに取調べることなく無罪放免にした民主政府に、馬鹿の一つ覚えのように日中友好を論じるマスコミです。
尚、19日には、慰霊祭参加の日本人が尖閣諸島を訪れ、一部の議員らが魚釣島に上陸しました。
一部マスコミでは魚釣島に上陸した日本人が悪いような事も言っていますが、そもそも上陸許可を出さない民主政府が悪いでしょう?
何で日本の島に日本人が訪れちゃいけないのよ?
▲原則として尖閣諸島への上陸を認めない方針、その意味で今回の(日本人の)上陸は遺憾であるこの後、上陸した日本人はお咎めなしとなりましたが、事前の上陸申請(←念のため、日本人の上陸申請は慰霊目的で香港人の上陸前です)に許可すれば良かっただけです。
▼以下、日本人の魚釣島上陸を「日中友好の妨げになる」とのマスコミ
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◆議員尖閣上陸 事態を悪化させるだけだ (2012.8.21)
http://www.shinmai.co.jp/news/20120821/KT120820ETI090006000.php東京都議や兵庫県議ら地方議員5人を含む10人が、尖閣諸島の魚釣島に上陸した。(中略)
中国の船が、たびたび尖閣諸島の領海に侵入することは許されるものではない。だからといって、中国や台湾をいたずらに刺激するような議員らの行為に、利があるとは思えない。(中略)
政治理念として、領土問題への厳格な対応を望むのなら、それぞれの議場で決議なり意見書なりをまとめ、政府や国会に出すのが筋だ。香港の活動家と同じような行動に出たのでは、事態を悪化させるだけだろう。(中略)
7月にロシア首相が国後島を訪問し、今月は韓国大統領が竹島に上陸した。国内政治の行き詰まりを背景に、愛国心をあおり、支持回復を図る道具として領土問題は利用されやすい。日本は同じ土俵に乗らず、あくまで冷静に、対話による打開の道を探りたい。----------------------------------------
>政府や国会に出すのが筋だ
即日無罪放免にするバカ民主が何かすると思ってんの?
>対話による打開の道を探りたい
探せるもんならトットと探してこい!----------------------------------------
◆日中関係の大局を考え尖閣に対処を (2012.8.21)
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO45213780R20C12A8EA1000/尖閣諸島は中国領土だと主張する反日デモが中国各地で起きた。同じ日に、東京都議ら日本人10人が日本政府の許可を得ないで同諸島の魚釣島に上陸した。(中略)
尖閣が日本の領土なのは言うまでもない。だが今回の都議らの上陸のように中国の国民感情を刺激する対応を日本側がくり返せば、共産党政権を追い詰め両国関係を大きくそこないかねない。尖閣の領有権をめぐって争っているとの印象を国際社会にあたえてしまうおそれもある。いま必要なのは香港の活動家らの挑発に乗ることではなく、静かに実効支配を強める措置だ。海上保安庁の体制などを整えていくことだ。日中国交正常化からもうすぐ40周年。いまや経済関係は深く、ヒトの交流も盛んだ。ともにアジアの大国として地域の平和と発展に責任を負う。尖閣問題にも大局的に、冷静に対処していく必要がある。中国政府も香港の活動家らの挑発行動を抑えてもらいたい。----------------------------------------
>尖閣問題にも大局的に、冷静に対処していく必要がある
中国が図に乗るだけです
>共産党政権を追い詰め両国関係を大きくそこないかねない
日経新聞は共産党の一党独裁が続けば良いと???
時代錯誤もいいところです。今、中国政府がやっているチベットをはじめ隣国に対する領土侵害は仮にも新聞社なんだから知っているでしょう?そもそも中国人ですら中国共産党の独裁政権にウンザリしているというのに‥。
>共産党政権を追い詰め両国関係を大きくそこないかねないいやいやいや。追い詰めればいいじゃん?でも、何で「追い詰める」⇒「両国関係を大きく損ないかねない」のか?よく分からんロジックですな。
一応、中共政府を追い詰めると何が起こりそうなのか簡単に解説します。日本が強硬姿勢に出れば出るほど、中国国民の領土意識が高まります。これに中共政府が強硬策をとれば良いのですが出られない場合には国民の怒りが中共政府に向かいます。何故、強硬姿勢に出ないかと言えば、尖閣諸島は国際的にも日本の領土ですから中共政府はいきなり軍艦を派遣し不法占拠すると国際的面子を自ら潰しかねないので強く出たくても出れないのです。(だから、今回の領土侵犯と不法上陸は"香港人の活動家"なわけです)
強く出ない(出られない)中共政府に中国国民は何を思うか?
「尖閣は中国の領土なのに何で奪還しないんだ?」「何で人民解放軍を出さないんだ?」と、なり、弱腰の政府に怒りが向かうのです。中国史は内乱と王朝交代の繰り返しでしたから中共政府が最も警戒しているのは内乱による革命の政府転覆です。
ですから、反日デモは日本をビビらせる為にはいいのですが、激化し政府のコントロールが効かなくなった国民デモは暴徒化する恐れがあり中共政府のクビを絞めかねないわけです。
でもですね、チベットにしろ南シナ海にしろ各国が中共政府の横暴に迷惑しているんですから内政問題でゴタゴタさせて中国自体を分裂させ影響力を弱める方が日本はおろか世界のためですよ。
▲南シナ海は中国の無茶苦茶な主張と強硬手段に各国が迷惑してます日経はいったい誰のために記事を書いているんだ?
尚、最後に江戸時代の国防をかけた薩摩藩と長崎奉行の一幕を是非紹介したいです。(*引用『日本をチベットにする中国の野望』元防衛大学校教授・杉之尾宜生氏著書/2008年・講談社発行)
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【薩摩藩と長崎奉行が見せた国防意識】17世紀の半ば、波照間島と西表島に漂着した南蛮船が島民を拉致するという事件が起きた。この事件をきっかけに、薩摩藩は南蛮船の再襲来に備えて、ただちに防備計画を練り1641年に「大和在番」を設けた。大和在番は、いってみれば防衛部隊で、西表島に鉄砲100丁で武装した兵が配備された。1648年まで駐屯は続けられ、兵は寄航する船があれば服務規程に沿ってその特徴と乗組員の人相を細かく写生、外国人による不法な領民略奪には、速やかに断固たる処罰を与えたという。鹿児島から西表島までの距離は約1000km。当時の船舶能力からすれば、航海自体、想像を絶する困難と危険を伴ったと推測される。それでも駐屯し続けたのだ。(中略)さらに重要なのは、西表島のみならず、周辺海域も含んだ広域で機動的な対処ができる態勢である。鹿児島から出港し、西表島に到達するには2〜3週間はかかったと思われる。当時の船舶能力で、この態勢を確保するためには膨大な努力がいったであろうことは容易に想像がつくだろう。もうひとつ、幕末の長崎奉行の見識と覚悟である。鳥羽伏見の戦いの折、幕府から援軍要請を受けた長崎奉行は切腹覚悟で上洛を拒否した。長崎には、ご存知のとおりオランダの出島が設けられていた。出島はいってみればオランダの居留地であり植民地。長崎奉行が幕府の命を守り軍を京に派遣すれば長崎は軍事的空白地帯になってしまう。そこにつけ入り、オランダ軍が侵攻し近隣を占領、それを足がかりにして九州全土を奪いかねない。ゆえに、たとえ幕府の命に背き、この身を犠牲にしようとも、この国を守るためには出兵はできない。国の大事は佐幕派、勤王派といった次元を超えている。これが長崎奉行の見識だった。長崎奉行は、幕府においては決して高位高官ではなかった。そういう武士にも身を挺してでも取らなければならない正しい道が分かっていた。---------------------------------------
江戸時代に凄まじい努力と国防意識ですね。ただただ先人達に頭が下がります。
さて、戦後日本は「平和ボケ」だの「弱腰外交」だのとマスコミは論じていた記憶がありますが、今回の尖閣事件に関しては「冷静に対処しろ」「対話で打開しろ」と?‥マスコミは矛盾しまくりです。
2年前の尖閣領土侵犯事件で民主が「冷静に粛々と対応した」結果がごらんの有様です。
そもそも中国が話して分かる相手だと思ってんのかね?
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