既に、みなさん、小学館発行の「週刊スピリッツ」連載中の漫画『美味しんぼ』が騒動になっている件はご存知だと思います。原作者の雁屋哲氏が非常に左寄りなのは今に始まったことではありませんが、OK出した編集部も流石に酷いと思うわ。(特に、騒動後のコメント)
たかが漫画ですが、この漫画のスタイルは昔から食に関するウンチクをャラクターが語る漫画でして、『福島の真実編』についても原作者の雁屋氏は『二年の緻密な取材に基づいて』としていますし、掲載OKを出した小学館側は当初『綿密な取材に基づき作者の表現を尊重して掲載』とコメントを出しました。
が、騒動が大きくなりますと12日、ホームページに『(鼻血や疲労感と放射線との関連性の)因果関係について断定するものではありません』とのコメントを掲載。
『福島の真実編』と広言し、綿密な取材したけど、因果関係を断定するものではない???
その場しのぎにしても酷い言い訳です。辻褄が合ってないよ?
▲大コマで「放射線がDNAを傷つける」と解説し、海原雄山は「放射線は人間の体の全ての部分に影響を与える」って言ってますがな
▼尚、作中でキャラに「福島には住めない」と語らせながら「復興を応援したいという目的で始めた」ですって。
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◆「次週特集記事を見てもらいたい」美味しんぼ福島描写問題で小学館がコメント
(2014.5.12)
主人公らが東京電力福島第1原発を訪問後に鼻血を出すなどの姿を描いた、小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中の漫画「美味(おい)しんぼ」の描写について、関係自治体などから抗議が相次いでいる問題で、小学館広報室は産経新聞の取材に対し「(現在連載中の)『美味しんぼ』の『福島の真実』編は復興を応援したいという目的で始めた。次週(19日)発売号で特集記事を掲載するので、これを見てもらいたい」と話している。
ビッグコミックスピリッツ編集部は12日、ホームページに、鼻血や疲労感と放射線との関連性の「因果関係について断定するものではありません」などとするコメントを掲載した。
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>『美味しんぼ』の『福島の真実』編は復興を応援したいという目的で始めた
ふざけてんの?
所で、2年前の2012年『月刊Will』6月号に経済・環境ジャーナリストの石井孝明さんという方が『メディアが醸成する放射能ストレス』という記事を寄稿されています。
原発問題にはあまり関心のない私ですが、この記事は面白かったので記憶に残っており、再度引っ張り出して読んでみました。
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「福島の原発事故で出た放射性物質による健康被害の可能性は極小であり、日本でこれを理由にガンなどの病気が増える可能性はほぼない」
これが科学の示す事実だ。しかし、放射能デマは一向にやむ気配がなく、社会の混乱を招いている。そのデマの発信源の一つがメディアの"煽り報道"だ。
「お待たせしました。福島の新生児の中から、先天的な異常を抱えて生まれてきたケースについてスペシャルリポート&インタビュー。スクープです。賛否はあるでしょうが勇気あるカムアウトした当事者には温かいエールをお送りください」
昨年(2011年)12月、インターネット上の短文ブログ・ツイッターで異様な書き込みが行なわれた。これはジャーナリスト・岩上安身氏によるものだ。福島の原発事故と新生児の異常は無関係であるにも関わらず、関連づけるかのような書き方をしている。しかも、人の障害を報じることに全く自粛の姿勢がないことに驚く。
念のため説明すれば、先天的異常は新生児に一定の確率で起こる。原爆の医療記録によれば、妊娠中に一瞬で数百ミリシーベルト(m Sv)の強い放射線を浴びたときに、胎児に影響が出た例はある。現在の福島では年、数ミリシーベルトの放射線量の増加しかないのである。
この「スクープ」には批判が殺到し、岩上氏はこの書き込みを削除。だが同氏はその後も、横浜で福島から飛んできた放射性物質のストロンチウムが見つかったなどの誤報を流して批判を浴びた。
◆反核団体の幹部が登場
福島の原発事故では、放射能と原発をめぐる情報が溢れた。ところがそれには玉石混淆で、危険を過度に煽るおかしなものが多かった。その発信源の一つが、岩上氏らが活動の拠点にするフリーランスのジャーナリストが集まった「自由報道協会」(上杉隆代表)だ。
この団体は危険を煽る人々、政治主張を重ねる反原発派の人を繰り返し登場させた。
(中略)
一例を挙げる。同協会は昨年(2011年)7月にクリス・バズビーという人物の記者会見を主催した。彼は「福島第一原発の百キロ圏内で数十万人単位のガン患者が出る」と予告。だが、彼はECRR(被曝リスクに関する欧州委員会)という反核私設団体の幹部にすぎない。
しかも、このバズビーなる人物は日本人向けに数万円のサプリ、放射能検査キットナドを売り込んでいたことが日英のメディアによって暴かれると、瞬く間に失踪してしまったのである。
(中略)
◆NHK・朝日の大罪
テレビ・ラジオ放送も多くの問題があった。民放のワイドショーには、放射能デマを繰り返してきた人が「専門家」として頻繁に登場した。
武田邦彦中部大学教授は、放射能に関するあいまいな情報を拡散。「東北の野菜は青酸カリより危険だ」などという話をブログに掲載し、事故後は「反原発」「反放射能」関係の書籍を数多く出版している。
京都大学助教の小出裕章氏は、「チェルノブイリで数十万人が死んだ」と、低線量被曝の恐怖を拡散。だが、これは事実に反する。ロシア政府報告によれば、確認された死者は50人以下で、発ガン率の増加は観察されていない。
(中略)
反原発活動家の広瀬隆氏の講演がインターネット上の映像サイトに掲載されていたが、そので彼は放射能の「治療法」として、「うちの娘が作った生味噌は放射能に効く」と言っていた。放射能パニックを利用し、恐怖心に付け込んだ宣伝行為に他ならない。
(中略)
昨年(2011年)12月28日にNHKが放送した「追跡!真相ファイル 低線量被曝 揺らぐ国際基準」という番組では、「世界の原発の周囲で病気が増加している」と伝えた。さらに、放射能防護基準を定めるICRP(国際放射線防護委員会)が、原子力産業からの圧力で基準を緩和したと報じたため、ネットを中心に原子力産業への批判が視聴者の間で渦巻いた。
ところが、事実は放送内容とは全く逆だった。ICRPは、放射線についての厳しい国際世論を背景にして一貫して防護基準を強化している。この番組について、原子力学会の専門家らが1月に抗議文を提出している。BPO(放送倫理・番組向上機構)に提訴する動きもあるという。
◆「放射能危険」マニアの群れ
低線量被曝については、科学の認識は一致している。「百ミリシーベルト以下の被曝では、他の要因による発ガンの影響によって隠れてしまうほど影響は小さく、放射線による発ガンのリスクの明らかな増加を証明するのは難しい」(内閣官房・低線量被曝のリスク管理に関するワーキンググループ報告書)。
分かりやすく言い換えれば、喫煙、運動不足、食習慣など、健康をめぐるリスクは身の回りにあり、今の放射線量ならば他の悪影響に埋もれてしまうほど、放射線の影響は軽微ということだ。
この見解はチェルノブイリ事故、広島・長崎の原爆の調査、その後の世界各国の疫学調査でも確認されたものだ。福島・東日本の原発事故による放射線量の増加は、多くて初年に数ミリシーベルト程度。今後はこの数値が減っていく。
(以下略)
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かなり長く引用してしまいましたが、要は原子力の専門家の調査によれば『年数ミリシーベルトでは発ガンのリスク増加を証明することはできない』で、メディアに頻繁に登場し「放射能が!放射能が!放射能がーー!」と恐怖を煽っていた自称・専門家の方が胡散臭いという話です。
原子力にも放射能にもチンプンカンプンの私ですから、反原発派が『原発利権があるから政府は不都合な真実は隠している』と言われれば、それに反論できる根拠などありませんし知識もない。しかし、いくら何でも反原発論にジャーナリストや大学教授の言っていた事はおかしかった。
だいたい、「お待たせしました。福島の新生児の中から、先天的な異常を抱えて生まれてきたケースについてスペシャルリポート&インタビュー。スクープです!」とは、まるで『お待ちかねの朗報』のように障害児の誕生をツイッターで発信するとはジャーナリスト以前に人としてどうなんでしょうか?
▲これです。岩上氏の非常識なツイート
岩上は日本が汚染されて、そんなに嬉しいか?
武田教授に至っては「東北の野菜は青酸カリより危険だ」なんてデマ以外ないです。当時知っていたなら、私は武田教授と東北の野菜と青酸カリの食べ比べに挑みたかったです。勿論、私は東北の野菜、武田先生は青酸カリで。
あと、反原発活動家の広瀬隆氏の「うちの娘が作った生味噌は放射能に効く」って何???便乗商法もいいところです。
また、『美味しんぼ』の作中で登場した福島県双葉町の井戸川克隆前町長、フェイスブックで嬉々として鼻血画像を投稿しましたが、アホですか?
写真撮ってる場合じゃなくて、病院行って診てもらえ!
専門医に診てもらって放射線と鼻血の因果関係があるのかないのかチャンと説明聞いて報告しろ。お前の鼻血写真などどーでもええわ!
因みに、私も3年ぐらい前の暮れに鼻血が止まらないことがありましたよ。総合病院に行ったら鼻のかみ過ぎで大きい血管が切れたんじゃないかって。飲み薬もらって止血方法教えてもらって帰って来たわ。(血液が凝固するまで鼻の付け根をギューッて5分ぐらい抑えておくと良いってさ)
あと原作者の雁屋さん。この人は‥何なんだろうね?
▼確か『美味しんぼ』とはグルメ漫画だったはずなのに?
▲美食ウンチク漫画が、何故か反日政治宣伝漫画に!
▼なお、本筋の美食追求でも言ってることが逆
▲サラダにはドレッシングなのか?そうじゃないのか?‥どっちですか?
震災から3年が経過しヒステリーな放射能の煽り報道もなくなって世間も落ち着いてきて福島県民も復興に取り組んでいるというのに。「福島に住んではいけない」って?どこが『復興を応援したいという目的』なんでしょうか???
▲福島県民さんにしたらエライ迷惑ですよ
また、話が飛んで申し訳ですが、今回の『美味しんぼ』で東海テレビ思い出しましたよ。
▲東北のお米に『怪しいお米 セシウムさん』とのテロップ
東北を差別したいとしか思えなかった。今回の『美味しんぼ』騒動も"汚染された福島"そんなイメージ付けを読者に与えかねないのはどうかと思います。
尚、超余談ですが、浦沢直樹先生の傑作『MASTERキートン』が今では絶版の理由は、トラブルメーカーの雁屋さんのせいです。
◆人気マンガ「MASTERキートン」が絶版に至った理由
日本が嫌いで日本は放射能に汚染されて住めないというなら、とっととオーストラリアに帰ればいいのに。(大絶賛してオーストラリアに移住した雁屋氏ではありますが、何故か日本に逃げ帰ってきました。オーストラリアでイジメられたのでは?と噂が飛んでいますが実際はよく分かりません)
本当にこういう科学的根拠のない恐怖を煽る手法には頭にきます。ガレキ受入れ拒否とか反原発の人達はおかしい!
▼反原発の人達
▲「放射能ガレキを受入れたら私は自殺する」‥って?
理解に苦しみます、「健康のためなら死んでもいい!」みたいな矛盾が。それにしても、反原発派の人達はデモも主張も何か変です。放射能が危険だと煽った似非専門家はパニック商法みたいことをしてましたし、反原発デモは政治闘争みたいなデモに明け暮れていました。
たかが『漫画』ですが、復興に取り組む福島に、またも風評被害を招くような描写があったのは事実です。実在の前町長を作中に出して語らせているのですから、科学的データを出すのは勿論としてキチンと説明してもらいたいと思います。
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